代表理事 岡本一志 プロフィール

代表理事 岡本一志
プロフィール

代表理事よりご挨拶

代表理事 岡本一志

人生には、懸命に生きていても、ときに驚かされるようなことや、悩まされることがやってきます。

人生とは思い通りにならないものです。仏教には、苦しみを乗り越え、人生を明るく深く生きていく智慧を教えたものです。

私が仏教にであったのは、今から、22年前、東京大学に在学していた時でした。
幼少のころから、運動が苦手で、いじめられがちだった私は、いつしか、科学や哲学の世界に深いあこがれを抱き、平成6年東京大学の門をたたきました。
数学の面白さに魅せられて、理学部数学科に進みましたが、そこで大きく人生に行き詰ってしまったのです。

数学は面白く、知的な好奇心を深く満たしてくれるものでした。
しかし、どれだけ勉強しても、そこに人生の苦しみ悩みの答えは当然ながらありません。

サイン、コサイン、タンジェントという三角関数は解けても、男女の三角関係のもつれはどんな数学でも解くことができません。
人間関係の悩みや、どうしたら生きがいを感じながら働けるか、人生に深い意味を感じていけるかは、数学では答えがでません。
好きで数学を専攻しましたが、本当に人生をかけてもいいのだろうかという疑問が出てきました。

そんな中、哲学好きな友人から、仏教の話を聞きました。

私自身は寺の生まれではなく、もともと仏教に強い関心があったわけではありません。
仏教というのは、葬式法事のときにお世話になるもので、生きているときには関係ないと思っていました。

ところが、その友人から仏教の話を聞いたところ、私の仏教観がガラリと変わり、思っていたものと180度違うと知ったのです。
そのいくつかをあげると

  1. 仏教とは死んだ人のために説かれたものではなく、生きている人のために説かれたもの
  2. 仏教には人間の心の仕組みが緻密に解かれ、苦しみの原因と解決方法が教えられていること
  3. ブッダの教えの解かれ方は、答えを相手に押し付けるのではなく、苦しんでいる人が、自ら、答えにたどり着けるように、その人の心を見つめながら、順々に教えを説かれていること
  4. ユングやフロイト、アドラーなどの近代心理学の創始者たちも、仏教に大きく影響を受けていたこと
  5. アインシュタインなどの科学者や、ニーチェなどの思想家も、仏教に深く傾倒していたことなどなど

目からうろこでありました。

そして、自分が昔から感じていた、孤独感や、心の根底をただようむなしさの原因も仏教に深く教えられていたのです。
この出会いをきっかけに、私は、仏教をもっと深く学び、そして伝えたいと思うようになりました。

若気の至りでもありますが、勢い余って、大学を4年で中退して、仏教を本格的に学び始めたのです。
それから、20年間、学びと執筆や講演などの活動を続けてきました。

読者や講演の参加者の声を聞けば聞くほど、ブッダの教えは、時代を超え、人々の苦しみに答え続けていると感じます。
本の読者や、講演の参加者に、様々な宗派のお寺の住職や僧職の方も最近増えてきました。
また、カウンセラーの資格を持つ方も参加され、心の癒しとしての仏教を学ばれています。

そこで、私のこれまでの学びを多くの方にも学んでいただき、そして伝えてもらいたいその思いを形にすべく、この度、一般社団法人全国仏教カウンセリング協会を設立いたしました。

これからも、多くの方の声にお応えすべく精進してまいります。

平成31年2月13日 岡本一志
代表理事 岡本一志

講師略歴

岡本 一志(おかもと かずし)
一般社団法人全国仏教カウンセリング協会代表
昭和51年、愛媛県生まれ。東京大学理学部数学科中退。
BBT大学大学院でMBAを取得

人間関係や仕事、家庭の問題など、経営相談などさまざまな悩み事の相談に乗り、仏教の教えにもとづいたアドバイスをしている。

著作

「心がほっとするほとけさまの50の話」(三笠書房)
「幸せのタネをまくと幸せの花が咲く1,2」(一万年堂出版)
は累計31万部突破のベストセラー