ほとけさまのお悩み相談室

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岡本一志先生の待望の新刊「ほとけさまが伝えたかったこと」
岡本一志先生の待望の新刊「ほとけさまが伝えたかったこと」

失敗すると、ずっと自分が許せなくなってしまいます


Q. お悩み

会社全体に迷惑をかける大失敗をしました。
みなさん許してくれましたし、むしろ優しく接してくれるのですが、自分で自分を許せません。
このまま落ち込んでいてもいけないと思うのですが、私だけが私に優しくできないでいます。

A. お答え

問題点やダメな部分は、ごく一部

失敗やミスをしたり、うまくいかないことがあったりすると、「どうして私はこんなにダメなんだ」と自分を責めて、落ち込んでしまうことがありませんか。

しかし、何もかも全部がダメということはありません。たいていの場合、問題点やダメな部分は、ごく一部なのです。

仏教には、「諦観」(たいかん)という教えがあります。

これは「あきらかに観(み)る」という意味で、「物事を正しく見なさい」ということです。

自分ができているところと、できていないところを正しく見る。

それができれば、自分はダメだと落ち込みすぎてしまうことはなくなります。

以前、精神科医の明橋大二先生と対談をしたときに、こんなお話を伺いました。

「1つ、うまくできないことがあると、自分は全部ダメなんだと思って、落ち込んでしまう人が増えている。そういう人は、自分を0点か、100点で評価してしまっている。
1つもできていない人なんていない。できている部分もあるはず。
できていないところばかりに目を向けるのではなく、できているところにもちゃんと見ていきましょうとアドバイスしています」

確かに、私に相談に来る方の中にも、何かうまくいかないことがあると必要以上に自分のせいにして、自分を責めて落ち込んでいる人がいます。

しかし、ほとんどすべての場合、全部がダメということはありません。問題のあるところは、ほんのわずかなのです。

ある女性の方から、こんな相談を受けました。
彼女は、仕事でのミスが続いていたようで、

「自分は何をやってもダメで失敗ばかりで、何もかもがうまくいかないんです」

と、かなり悲観的になってしまっていました。
しばらくお話を聞くと、大分落ち着いてこられたので、次のように聞いてみたのです。

「自分はダメだと何度もおっしゃっていますが、どういうところがダメだと思いますか」

すると、その女性は、
「えーと、それは」
と返答に困ってしまいました。

「何もかもがダメな人なんていませんよ。
仕事の中でも、できているところもあるはずです。
落ち着いて、自分ができているところと、できていないところを考えましょう」

と言うと、少し冷静になった彼女は、

「私、いつもあわててしまって、きちんと確認せずに書類を出したり、上司に報告したりするものですから、やり直しになったり、訂正したりで……」

と答えてくれました。

「とっさにあわててしまうんですね。それなら、そこだけ気をつければいいのではないですか。たとえば、これからは書類を出す前や、上司に報告する前は、かならず、その前に3回確認してみたらどうでしょう」

とアドバイスしました。すると、

「確かに、今まで『とにかく提出しないと』、とか、『とにかくすぐ報告しに行かないと』と思っていましたけど、3回確認ルールを実行したら、ミスが減りそうな気がします。やってみます」

と元気に答えてくれたのです。

「分かる」とは、「分ける」こと

この方は、自分の反省すべき点が分からず、むやみに自分を責めていました。
ところが、「全部でなくて、一部を反省すればいいんだ」と気づくと、とても楽になれたのです。

「分かる」とは、「分ける」ことです。

自分のできていることと、できていないこと。
改めるべきところと、そのままでいいところ。

それを「分ける」ことができて初めて、どこがまずかったのか、どこを直せばいいのかが「分かる」のです。

全部がダメな人なんて、この世に存在しません。

そのままでいいところが、ほとんどなのです。

改めるべきところと問題ないところがハッキリ分かれば、自分を責めて落ち込む必要はありません。自分を受け入れ、自分に優しくなることができるはずです。

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