ほとけさまのお悩み相談室

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岡本一志先生の待望の新刊「ほとけさまが伝えたかったこと」
岡本一志先生の待望の新刊「ほとけさまが伝えたかったこと」

すぐにカッとなってしまうのですが、どうしたらいいでしょうか?


Q. お悩み

カッとなりやすい性格です。怒ったあとでいつも後悔しているのですが、直りません。どんなことを心がけていけばいいのでしょうか。

A. お答え

夢の中の戯れ

南北朝時代、夢窓疎石(むそうそせき)という僧侶が、弟子を連れて天竜川にさしかかったときのことです。

渡し舟に乗ると、まもなく、酒に酔ったひとりの武士が乱暴に乗り込んで船中で暴れだしました。

乗客はみな迷惑しましたが、こわいので黙っていました。

夢窓疎石が、
「どうか、もう少しお静かに願います」
とやさしくたのまれると、武士は、

「何をこの坊主、わしに説教するつもりか」

と、いきなり鉄の扇(おうぎ)で疎石の眉間(みけん)を打ちすえたのです。

師匠のひたいからタラタラとほとばしる鮮血を見た弟子の僧たちは、

「おのれ、お師匠さまに何事か!成敗してくれる」

と息巻きます。
この人たちは今でこそ出家の姿をしていましたが、元は武士、腕に覚えのある人ばかりでした。

そんな弟子たちを見て、疎石は、

「お前たちは、口先ばかりの忍耐であってはならぬ。これくらいのことで怒るようでは、仏道修行はつとまらぬぞ」

といさめられ、

「打つ人も打たれる人ももろともにただ一時の夢の戯(たわむ)れ」

という歌を詠んだといわれます。

相手を責めて傷つける人も、責められて傷つけられる人も、ともに、夢の中の戯れなのだ。やがてこの世を去り、いなくなってしまうのだという歌です。

争いごとに自分の大事な時間を費やすのはもったいない

勝った負けた、盗った盗られた、ほめられたそしられた。そんなことを繰り返しているうちに、お互いアッというまに、はかない人生は終わってしまう。はかない一生を怒りにまかせて終わってしまっては何のための人生か、と夢窓疎石は戒められたのです。

毎日、生きていると腹が立つこともあります。
いわれなき非難を受けてしまうこともあるでしょう。

けれど、批難する人も、される人も、数10年後にはお互いにこの世を去り、いないのだなと思うと――争いごとに自分の大事な時間を費やすのはもったいない。もっと大事なことに時間とエネルギーを使おう、と思えるのではないでしょうか。

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