誰も自分のことを分かってくれないし、必要ともされていません。生きてる意味ないと思うんです。
フィリピンのセブ島にある刑務所には、世界中から観光客が訪れます。
お目当ては何かというと、囚人(しゅうじん)たちが見せるダンスです。
もともと、この刑務所では、ひんぱんに暴動が起きていました。
そこで、囚人たちに規律や集団生活を教えるために導入されたのが、ダンスプログラムだったのです。
囚人たちのダンスの様子をYouTubeで公開したところ、世界中で大きな話題になりました。
ダンスを見るために、セブ島を訪れる人が後を絶たず、今では刑務所が観光地の1つになっているのです。
テレビのニュースで、私は、このとを知りました。
服役している人たちは、
「自分たちのダンスをみんなが喜んでくれている」
「初めて周りから必要とされた」
と、自分に自信を持つことができるようになり、それが、更生の大きなきっかけになっていると報道されていました。
罪を犯した人には、さまざまな事情や思いがあります。
「自分のことを理解してくれなかったから」
「頑張ったけど、社会は自分を受け入れてくれなかったから」
「世の中の流れについていけず、生活に困窮したから」
など……。
刑務所に収容されている人たちにとって、塀(へい)の外の世界は、憎しみの対象だったのではないでしょうか。
誰も自分のことを分かってくれない、自分は必要とされていない、そんな絶望感が、刑務所の中でも規律を破ったり、暴動を起こしたりという言動に、つながっていたのかもしれません。
ところが、ダンスという行いを塀の外に投じたところ、世界中の人が、声援を送ってくれたのです。
この体験は、囚人たちの心をガラリと変えました。
世の中は、意外と冷たいものではない、頑張って練習した自分の行いに応じて、結果が現れるということが分かった時、彼らは孤独の檻(おり)から抜け出して、幸せのタネをまこうという気持ちになったのです。
私たちも同じです。
苦しい時、寂しい時、つらい時、自信を失った時、
「誰も自分のことを分かってくれないし、必要ともされていない」
と心を閉ざして、自分のカラに閉じこもってしまうことがあります。
そうすると、ますます孤独は深まります。
孤独の檻から抜け出すためには、勇気を出して、あなたが周りに働きかけてみることです。
人生には苦しいこと、つらいことはたくさんあります。
しかし、大事なことは、誰かがあなたに何をしたかではなく、あなたが誰かに何を働きかけたかということです。
「幸せのタネをまくと、幸せの花が咲く」
あなたがたくさんのタネをまけば、それだけ多く、幸せの花を咲かせることができるのです。
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