仕事で失敗が多いです。
職場の上司や同僚から「おまえなんていないほうがいい」と思われているんじゃないかと、落ち込んでいます。
私たちはケンカしたり、叱られたりして気まずい関係になると、
「あの人は私のことをこう思っているのでないか、ああ思っているのでないか」
「きっと私のことを嫌いなんだ、いないほうがいいと思っているんだ」
と、独りでもんもんと悩んでしまいます。
そして、人と会うことが苦痛になったり、疑心暗鬼になったりしてしまい、気持ちよく接することができなくなります。
ですが、考えてみてください。
みんな自分のことで精一杯です。周りの人のことをあれこれ考えているヒマな人は、どこにもいません。
この事実に気がつくと、気持ちがスッと楽になります。
メルマガの読者Gさんから
「最近、仕事で失敗が多いんです。職場の上司や同僚から、『おまえなんていないほうがいい』と思われているんじゃないかって思って落ち込んでいます」
と相談を受けたので、いくつか質問をしてみました。
「同じ職場で、あなたよりも失敗が多いと思う人はいますか」
「……はい、そういう人はいると思います」
「その人に対して、あなたは辞めてほしいとか、いなくなってほしいといつも思いますか」
「自分が迷惑を被った時は、一瞬、思いますけど、いつもは思いません。他人の失敗なんて、すぐ忘れてしまいます」
「そうですよね。迷惑をこうむった時は、腹が立っていろいろなことを思いますが、一晩たつと忘れてしまいますね。でも、それはみんなそうじゃないんですか」
「はい、たしかにそうですね」
「そうでしょう。今日は日曜日ですが、あなたが気にしている人は、あなたのことを休みの日でも『いなくなれ』と思い続けていると思いますか」
「いえ、さすがにそこまでは思われていないと思います」
と、Gさんはだいぶ気持ちも整理されてきたようでした。
「じゃあ今、『自分はいないほうがいい』と思っているのは誰ですか」
と私が言うと、
「……自分ですね」
と、はっとしたように言われました。
「そうですね。みんな自分のことで精一杯です。周りの人のことをあれこれ考えているヒマな人は、どこにもいないのです」
そう私が言うと、
「失敗した負い目で、必要以上におびえていたんですね。ありがとうございました」
と、Gさんはスッキリした表情になって、別れることができました。
何でもうまくできる人なんていません。
どんな人でも必ず失敗をするから、厳しく叱られたり、時にはののしられたりすることもあります。
でも、それはその時、その場だけのことなのです。
あなたが週末、他の人の存在を忘れているように、ずっとあなたのことを考えているヒマな人なんてどこにもいないのです。
ですから、ケンカしたから、失敗したから、叱られたからといって、あれこれ考えすぎず、悪い点を反省して前向きにタネをまいていけば、必ずよい方向へ向かっていくのです。
こちらからメールアドレスを登録すると、レポートと音声ファイルのダウンロードURLが届きます。
今すぐ登録してブッダの智恵を受け取ってください。